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ひとりを越えてゆけ

映画、音楽、お笑い、国内旅行、温泉、食べ歩き、そして星野源 。いろんなことを褒めて、褒めて、褒めまくります。

「ラ・ラ・ランド」を観ました。なつかしいのに、あたらしい。劇映画とミュージカルの間を絶妙に表現した至極のラブストーリー。とにかく劇場で観てください!

映画レビュー2017

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何度もオーディションに落ちてすっかりへこんでいた女優志望の卵ミア(エマ・ストーン)は、ピアノの音色に導かれるようにジャズバーに入 る。そこ でピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会うが、そのいきさつは最悪なものだった。ある日、ミアはプールサイドで不機嫌そうに 1980年代のポップスを演奏をするセバスチャンと再会し……。(シネマトゥデイより)

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映画史に残るラスト、とはまさにこのこと。最高すぎて、とにかく観て!としか言えません。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、ラストの構成を思い付いた監督は、まさに天才的。このラストは、絶対に映画でしかできません。映画でしかできないミュージカル。それを作り出したディミアン・チャゼル監督の手腕には本当に脱帽です。

 

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好きな方には大変申し訳ないのですが、自分はミュージカルが苦手です。 舞台も含め、見ている間に寝てしまうこともしばしばあります。「レ・ミゼラブル」は、正直ほんとにキツかった。なぜ苦手かというと、 あまりに非現実的すぎるからなのかもしれません。各々が歌いながらセリフを言っているのとかを見ると、いやそんな歌って物事伝えるより ちゃんと喋った方が伝わるんじゃない? とか本気で思っちゃうし、え、なんで突然踊り出すの?とか、あまりに現実とかけ離れすぎていて、全く感情移入ができなくなってしまうんですよね。特にセリフを歌にのせて言われるのが苦手なのかもしれません。ラストにみんなで歌って踊るー!とかは結構好きなんですけどね。「天使にラブ ソングを」とか「座頭市」のラストとか。セリフを言うのか歌うのか、どっちかにしてほしいわけです。なので、本作を観る前は、これ大丈夫かなと心配していたんですが、どっこい最高すぎて驚愕しました。

 

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色んな方がおっしゃっていますが、本作はいわゆる「ミュージカル映画」ではないと思います。過去のミュージカル映画へのオマージュもたくさん忍ばせていながら、新しいことに数々挑戦している。どなたかも評されていましたが、「なつかしいのに、あたらしい」。まさにこの通りです。観ていると、「あれこの映画っていつの時代が舞台だっけ?」という錯覚に陥る時が何度かあります。スマホが出てきたり、車が出てきたりで、あ今だ、となるんですが、衣装や音楽、風景を見ているとどこか昔の時代の空気も漂っている。ここが本当にすごいです ね。いろんなアイテムや服の色合いもすごくカラフルで、スクリーンが色んな色で埋め尽くされます。

 

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車が渋滞する高速道路でみんなが歌い踊り出すオープニングも圧巻です。歌と踊りのシーンはすべてがワンカットに見えるような(ほぼほぼ実際ワンカットで撮っている?)映され方で撮影されていて、流麗なカメラワークにうっとりすること間違いなしです。また歌って踊ることが超得意なミュージカル役者を使わずに、俳優として評価 されているライアン・ゴズリングエマ・ストーンを主役にすえたところもこの映画の成功ポイントだと思います。踊り出したり、歌い出すまでの流れが本当にこの映画は自然 なんですよね。全く違和感を感じない。もはやミュージカル映画ではなく、れっきとした劇映画だとも言えるかもしれません。もちろん歌っ て、踊るんですが!

 

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あと細かいところですが、ジャズが嫌いだというミアを、セバスチャンがジャズバーに連れて行き、いかにジャズがすごいものかを語るシーン。このシーンほんと大好きでした。そのあとジャズに全く興味がなかったミアがどんどんジャズにはまっていって…というストーリーには感動すら覚えます。好きなものについて心から熱く語って、それが相手に伝わって、相手も好きになって…とい う、もうこの流れ最高ですよね。

 

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「セッション」でもそうでしたがとにかくこの監督の作る映画は熱い!熱量がすごい。ミュージカル映画ってこんなに素晴らしいんだよ!まさにジャズを熱く語っているセバスチャンが、監督そのものなんじゃないかとすら思えます。若干32歳、今後どんな名作を誕生させるのか期待しかありませんね。

 

そして「セッション」同様、ほぼ2人のメインキャストだけで見せきるのもすごい。この2人以外、あと誰が出ていたかあまり覚えていません。あ、でもジョン・レジェンドはめちゃくちゃ良かったです。

 

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日本のポスターのキャッチコピーにも観終わってから震えました。「夢をみていた」ってそういうことなのね!あー、つながった。ほんとにラストよかったなぁ…。ラストだけ観てもダメなんですよね、ほんとに。それまで観てきてるからこそ来るものがあるというか、あーもうほんとに観てくださいとしか言えない。

 

「セッション」に引き続き、人生の1本になること間違いなしの大傑作。

 

劇場で見なければ、絶対に後悔すると思います。是非、劇場でご覧ください。

 

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監督
デイミアン・チャゼル

キャスト
ライアン・ゴズリング
エマ・ストーン
キャリー・ヘルナンデス
ジェシカ・ローゼンバーグ
ソノヤ・ミズノ

★5.0(満点)

「最後の追跡」を観ました。緊張と緩和の連鎖が最高!情報過多作品が流行りの映画界にガツンと一石を投じる、傑作クライムサスペンス。

映画レビュー2017

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舞台はテキサス。両親の農場が差し押さえられるのを防ごうと、タナー(ベン・フォスター)とトビー(クリス・パイン)の兄弟は銀行強盗を計画。むやみに血を流さないよう慎重に進めるが、出所したばかりのタナーの無鉄砲な行動のせいで計画に狂いが生じてしまう。一方、定年が近いテキサス・レ ンジャーのマーカス(ジェフ・ブリッジス)は、相棒のアルバート(ギル・バーミンガム)と一緒に捜査に乗り出す。(シネマトゥデイより)

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この作品、ほんとうに面白いです。今年のアカデミー作品賞にさらっとノミネートされていたので何となく見始めましたが、ぐいぐい見入り、特に後半は時間を忘れるほどのめり込んで見てしまいました。とにかく、すべてのシーン・セリフが洗練されていて無駄がない。テキサスという何とも言えない田舎街の淀んだ空気感、どこかドロっとして汚い役者たちの素晴らしい演技、なめるようなカメラワークと、見事に言葉が紡がれている最高の脚本。すべてのバランスが絶妙で、一時も見逃せません。本年度のアカデミー賞で作品賞、脚本賞助演男優賞(ジェフ・ブリッジス)にノミネートされているのも頷ける1作です。

 

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追う者、追われる者という構図でストーリーは進んでいきますが、キャラクターたちがすごく魅力的で、憎めないやつばかり。追う者を演じるのは、ジェフ・ブリッジスとギル・バーミンガム。定年間近の警官マーカスと、その相棒のアルバートの喧嘩のようなやり取りは、人種差別の嫌味も言いながら、どこか親子のようなコンビネーションで、映画に良いアクセントを与えています。特段、ジェフ・ブリッジスの円熟の効いた演技は本当にお見事でした。アカデミー賞助演男優賞ノミネートも納得です。

 

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一方、追われる者を演じているベン・フォスタークリス・パインも素晴らしい。暴走しがちな兄・タナーと、計画的で慎重派の弟・トビーのバランスが絶妙で、こちらも本当の兄弟に見えました。

 

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そしてストーリーの組み立てや、何より緩急のバランスも、非常に素晴らしいです。冒頭ワンカットで始まる銀行強盗シーンでグッと引きつけられたかと思いきや、警官同士のオフビートな会話で気が緩む。緊張と緩和が連続するストーリーは見ていて全く飽きず、ラスト十分にためてからの緊張シーンの連続にはすさまじく興奮しました。

 

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あと全編を通して、映像の色合いがカラッとしていたからか、見ていてすごく喉が渇きました。飲み物を飲めばいいじゃないかという話なんですが、飲み物を飲むのも忘れて、のめり込んで見てしまうんですよね。また、じっくりと映像を見せてくれるネチッとしたカメラワークも非常に好きでした。

 

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この作品は、「Netflixオリジナル作品」であり、日本では劇場公開されていません。日本では、恐らくNetflixでの配信のみです。今後劇場公開されるかどうかは分かりませんが、是非劇場でも見てみたいですね。アメリカでは2016年に公開され、そのあと数か月後にNetflixで配信されているようです。アカデミー賞ノミネート作品をネットでいつでも見れるチャンスですので、是非ご覧ください!

 

でも、ちょっとこのポスターはださくないか?笑



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監督
デビッド・マッケンジー

キャスト
ジェフ・ブリッジス
クリス・パイン
ベン・フォスター
ジル・バーミンガム
マリン・アイルランド


★4.6点

「ローグ・ワン」を観ました。とにかく泣けて仕方ない。縁の下の力持ちを描いたSW版「サムライ」映画。スピンオフとはこう作るのだ。

映画レビュー2017

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帝国軍の誇る究極兵器デス・スターによって、銀河は混乱と恐怖にさらされていた。窃盗、暴行、書類偽造などの悪事を重ねてきたジン(フェリシティ・ジョーンズ)は反乱軍に加わり、あるミッションを下される。それはデス・スターの設計図を奪うという、困難かつ無謀なものであった。彼女を筆頭に、キャシアン(ディエゴ・ルナ)、チアルート(ドニー・イェン)、ベイズチアン・ウェン)、ボーティー(リズ・アーメッド)といったメンバーで極秘部隊ローグ・ワンが結成され、ミッションが始動するが……。(シネマトゥデイより)

 

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これぞ、スピンオフ。まさに、スピンオフの教科書のような作品が誕生しました。いやというか、もはや本家のシリーズを食ってしまっている。エピソードⅣを何倍も面白くした作品と言われてますが、まさにその通り。この作品、面白すぎます。作品への愛が止まりません。言葉にするのが難しいのですが、本作はスターウォーズを心の底からから愛している人が作ったスピンオフだということが、見ていてすごく伝わってきます。随所にSW愛が溢れていて、展開がエモすぎて…もう泣いた泣いた。涙枯れるほど泣きました。スターウォーズシリーズ史上、最も泣けるんじゃないでしょうか。とにかく涙が止まりませんでした。

 

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本作は、スターウォーズのエピソードⅣ(旧3部作の1作目)の直前までのエピソードを描いています。エピソードⅣは、ルークやレイア姫の反乱軍が、設計図をもとに帝国軍の要塞「デス・スター」をぶっ潰す、というまぁざっくり言えばその様なストーリーなんですが、その前段階で実は「デス・スター」の設計図を盗み出すために暗躍したチームがいたんですよね。それが、「ローグ・ワン」というチームです。彼らの活躍が無ければ、ルークたちがデス・スターを破壊することは出来なかった訳です。では、彼らはどうやって「デス・スター」の設計図を盗み出したのか。本作で描かれるのは、そこの話です。正直、本作を見る前にエピソードⅣの鑑賞は「絶対条件」だと思います。本作単体でもストーリーは追えますし、十分面白いです。が、それでは絶対だめだ!と声を大にして言えるほど、エピソードⅣに見事なまでに話が繋がっていて、ハッキリ言って観てる・観てないで感動が10倍くらい変わると思います。なんてったって、エピソードⅣのまさに直前、10分前くらいまでを描いているんですから。

 

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正直、前半・中盤はゆったりしていて暗くて、面白いけど少し物足りなさを感じました。ですが、ラストの南国のような星・スカリフでの大合戦は、終始、口あんぐり状態。あまりにも素晴らしくて、見ていて息ができなくなるくらいすごかったです。SW史上最も美しい星なんじゃないかと思うほど綺麗な星で、地図を手に入れるためにキャラクターたちが文字通り命を懸けて戦い、一人、また一人と死んでいく。とにかく次から次へと障害が襲ってきて、全然上手くいかない。首の皮1枚つながった!が、もうリアルに50回くらい続いて、安堵、ピンチ、安堵、ピンチの応酬です。最後の最後まで安堵できず、ああああがんばれええええっ、で、ああああ、で、うぎゃーーーーーベイダーやばああああああ!!!!、で、おっしゃーーー!!!!、で、エンドロールという感じです。乱文すみません。ラストの編集、脚本は本当に見事としか言いようがないですね。また、クレニック提督のエピソードなど、まさかの帝国軍側にもエモポイントがあるという憎さも素晴らしいです。

 

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そして、登場するキャラクターもすごく魅力的でした。主人公のジンやキャシアンはもちろん、K-2SOも可愛いし、ゲイレンを演じたマッツミケルセンも見事にハマっていました。でも個人的に一番好きだったのは、チアルートとベイズのコンビですね。このコンビは最高で、もうラストのところは涙がとまりませんでした。盲目のチアルートを演じたドニーイェンは本当によかったですね。ジェダイではないながらもフォースを信じ続けるその真っ直ぐな姿勢に、何度も胸打たれました。あと、宇宙で反乱軍の指揮をとった血が上りやすいラダス提督も好きでしたね。男前でした。

 

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エピソードⅣでのデス・スター破壊は、ルークたちももちろんかなり苦労するんですが、思いのほか、最後はあっけなく一撃で爆発するんですよね。でも、これ実は、、、という、ここにまさかの主人公ジンとその父親ゲイレンのエピソードが絡んでくるんですね。これには正直、めちゃくちゃ驚かされました。これがあったから、こんなに簡単に爆発したのか!と、そこでも親子愛に号泣しました。この何年越しかの伏線回収は、ワンピースのラブーンのエピソードくらいの大掛かりじゃないでしょうか。いやそれ以上か。それくらい素晴らしかった。この記事を書きながら、本作のシーンたちを思い出して、また泣きそうになりました。

 

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縁の下の力持ちを描いた見事なSW版「サムライ」映画。残念ながら、劇場公開は昨日で一斉に終わってしまいました。あぁー、もう一回観たい。



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監督
ギャレス・エドワーズ
脚本
クリス・ワイツ / トニー・ギルロイ
音楽
マイケル・ジアッキーノ
キャスト
フェリシティ・ジョーンズ
ディエゴ・ルナ
ドニー・イェン
ベン・メンデルソーン
マッツ・ミケルセン
アラン・テュディック
フォレスト・ウィテカー
リズ・アーメッド
チアン・ウェン


★4.9点

TOYOTAのCM「Loving Eyes -Toyota Safety Sense」

CM

 

ボケーっとYouTubeを見ていた時に流れてきたのが、このTOYOTAのCMでした。はじめは良くありそうな親子の感動的なCMかなぁ、と何気なく見ていたのですが、後半で「そう来たか!」と、ついうなってしまう素晴らしいCMでした。

 

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CMの初め、「Father’s view」という文字が出てきます。あぁ、なるほど、父親の視点で子供の成長を見ていく感動的なCMなんだなぁ、という感じで見進めていきます。

 

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後部座席に座る子供をミラー越しに見たり、試合に負けて悔しがる娘の涙を拭いてあげたり、車でひげを剃っているところを疎ましそうに見られたり…。

 

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自分は、子供はもちろん結婚もしていないので、正直父親の部分に何の「あるある」も感じませんが、子供だった経験はあるので、親が子供の成長を見つめる姿にはとても感動します。

 

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そして最後は、結婚式。あー良かったなぁ…、と思ってCMが終わるかと思いきや、ここで終わらないのがこのCMのミソ。

 

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次に出てくるのが、「Daughter’s view」の文字。そう何と後半は、前半の父親視点のシーンを娘の視点で展開していくんです。これには、なるほどーそう来たか、とCMの構成に感動しました。この構成、ありそうで無かったような気がするんですよね。

 

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視点を変えると、同じシーンでも全然違って見えてきます。こうやって各シーンを見ていると、父親は常に笑顔ですよね。決して怒らず、見守っている。

 

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この父親の姿がほんとうに感動的ですごく沁みました。素直に自分もこんな父親になりたいな、と思いました。

 

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 CMのラスト、このような文字が出ます。

 

「愛とは、見えないところで見守ること」

 

あー、いい言葉です。

 

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年を重ねるたびに見返したくなるような沁みるCMです。

 

 

 

「沈黙 -サイレンス-」を観ました。人間は、みんな何かを信じたい。

映画レビュー2017

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江戸幕府によるキリシタン弾圧が激しさを増していた17世紀。長崎で宣教師のフェレイラ(リーアム・ニーソン)が捕まって棄教したとの知らせを受 けた彼の弟子ロドリゴアンドリュー・ガーフィールド)とガルペ(アダム・ドライヴァー)は、キチジロー(窪塚洋介)の協力で日本に潜入する。そ の後彼らは、隠れキリシタンと呼ばれる人々と出会い……。(シネマトゥデイより)

 

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みんな、沈黙している。神に祈り、沈黙する。どれだけ拷問を受けようが、声を荒げることはない。耐えて、神を信じ、祈り続ける。風や鳥のさえずりが聞こえ、そのボリュームがどんどん大きくなり、突如包み込む静寂。「ゼロ・グラビティ」を彷彿させるようなオープニングで、一気に心を掴まれます。

 

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物語の舞台は、江戸時代初期、幕府による激しいキリシタン弾圧下にあった日本・長崎。歴史の授業で踏絵や天草四郎などのワードは聞いたことがありましたが、弾圧のやり方がここまで厳しく、ネチネチしたいやらしいやり方だったとは思いもしませんでした。踏絵などは優しい方で、聖母にツバを吐き掛けさせたり、暴言を吐かせたり、見ていて気分が悪くなりました。しかし、鎖国中の当時の日本人にとってはキリスト教自体が気持ち悪く見えたのだろうし、何としても排除したかったのだろうなぁと、何となく複雑な想いになりました。

 

棄教することを劇中では、「転ぶ」と表現しています。転ばない者に対しては、徹底的に転ぶまで拷問します。そのやり方は、本当にいやらしく、狡猾です。極寒の海に立てた十字架に張り付けにしたり、 熱い湯を少量ずつかけてひどくやけどをさせたり、穴を掘りそこに逆さに宙づりにして血がのぼってすぐに死なないよう頭に切り傷を付けておいた り…。とにかくじわじわ静かに拷問していく。これが本当にいやらしい。そして、そのやり方はどこか日本らしい。スコッセッシの撮り方の影響ももちろんありますが、その描写に美しさすら感じてしまいました(もちろん不快極まりないんですが)。

 

転ぶか、死ぬか。その2択を迫られたキリシタンは、ロドリゴたちの前でどんどん死んでいきます。その中でも塚本晋也監督の演技は、圧巻でした。波が押し寄せる極寒の海で、十字架にはりつけにされ死んでいく姿は、今でも頭から離れません。そして、ロドリゴキリシタンをひどい目に合わせる井上筑後守を演じたイッセー尾形も、 素晴らしい演技でした。鎖国時代の日本の閉鎖的な空気感を、ネチネチした喋り方と飄々とした演技で見事に表現されていて、1人だけ存在感が異常でした。

 

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また、17世紀の話ですが時代劇っぽい古臭さは全くなく、現代劇を見ているような感覚も少しありました。

 

正直映画の根っこの部分である「信仰」については、知識もないためコメントは難しいです。ただ「人間は、みんな何かを信じたい」ということが、この映画を観ているとすごく伝わってきます。この映画を観終わった後に頭に浮かぶのは、キリスト教でも、宣教師でもなく、自分が信じているもの。信じたいもの。それを見知らぬ誰かに、「信じるな」と弾圧され、それを足で踏み、ツバを吐き、信じることをやめろ、と命令される。そんな腹立たしいことが、この日本で起こっていたんです。当時の人は、「死」をもってしてまで自分が信じているということを証明した。文字通り、「沈黙」することで証明した。自分は信じるもののために死ねるだろうか。そんなことをモヤモヤ考えさせられました。

 

全くダレることのない、緊張感が張り詰める162分。劇場でのご鑑賞をオススメします。

 

 

 

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監督
マーティン・スコセッシ

キャスト
アンドリュー・ガーフィールド
アダム・ドライバー
浅野忠信
リーアム・ニーソン


★4.0点

 

「この世界の片隅に」を観ました。まさに「悲しくてやりきれない」。説明の無いセリフだけの紙芝居を見ているような珠玉の1作。

映画レビュー2017

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1944年広島。18歳のすずは、顔も見たことのない若者と結婚し、生まれ育った江波から20キロメートル離れた呉へとやって来る。それまで得意な絵を描いてばかりだった彼女は、一転して一家を支える主婦に。創意工夫を凝らしながら食糧難を乗り越え、毎日の食卓を作り出す。やがて戦争は激しくなり、日本海軍の要となっている呉はアメリカ軍によるすさまじい空襲にさらされ、数多くの軍艦が燃え上がり、町並みも破壊されていく。そんな状況でも懸命に生きていくすずだったが、ついに1945年8月を迎える。(シネマトゥデイより)

  

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観終わったあと、時間が経つごとに余韻が膨れ上がる。

 

胸がいっぱいになる。

 

胸が張り裂けそうになる。

 

映画館の外に出て、日常の生活にもどる。

 

そこからこの映画がスタートしたような不思議な感覚に陥る。

 

「良かった」とか「泣けた」とか、そんな安易な言葉で表現できない「何か」。

 

その感情を表す言葉が見つからないもどかしさ。

 

この感覚は、「シン・ゴジラ」を観終わった後に、少し似ていました。

 

でも、「シン・ゴジラ」はとにかく頭のオーバーヒー トだったのに対し、こちらは言うなれば、胸がいっぱいになりすぎて、こみ上げる想いがキャパオーバーしたという感じ。

 

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描写は穏やかなもの の、話の展開はかなり早く、ついていくのに必死。

 

情報量は、思っていた3倍くらいありました。

 

まずそこで頭ももっていかれながら、様々な描写で胸もいっぱいになる。

 

色々な想いが、こみ上げてこみ上げて止まらなくなる。

 

早い展開とこみ上げるまくる想いに涙が追い
付かない。

 

いつの間にか、この映画がアニメだということを忘れてしまう。

 

戦争シーンや人が死ぬシーンなんて全然ないのに、ただ人々の日常生活を描いているだけなのに、どんどん色んな想いが蓄積されていく。

 

それが時間差で溢れ出し、観終わって数日経ってからも余韻が続いている。

 

観終わった後、大切な人を思い浮かべ、日常の 当たり前の生活に思いを馳せること間違いなしの珠玉の1作です。

 

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この映画には、「おだやかな日常」と、「おだやかな日常が、おだやかでなくなる瞬間」が描かれています。

 

その割合は、前者が8割、後者が2割といったところでしょうか。

 

広島の江波出身のすずが、呉にお嫁にやってくる。好きでもない相手との結婚が当たり前だった当時、不器用でどんくさいすずは毎日ミスばかりですが、がむしゃらに頑張ります。

 

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穏やかな絵のタッチと、微笑ましいストーリーに、ついつい笑みがこぼれてしまいます。

 

このあたりのシーンの多さは異常で、パッパッとシーンが切り替わり、次から次に展開していきます。

 

これは、説明の無いセリフだけの紙芝居を見ているような感覚でした。

 

戦争をテーマにした映画には珍しく、語り部もおらず、ナレーションもありません。

 

出てくるのは、事実のみを表した無機質な文字のみ。

 

これがまた恐ろしく怖いんですが。

 

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そして、徐々に襲ってくる戦争という現実。

 

空襲があり、焼夷弾が落とされ、防空壕に逃げ込む人々。

 

でもそういったシーンですら、美しく描かれているので、余計に胸が痛くなります。

 

爆撃に色が塗られていくシーンは、ついうっとりしてしまいました。

 

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そんな中、途中で起こる「ある事件」はまさに急転直下。


「あのシーンは、泣ける」とかそんな安易な言葉で語れないんです。

 

「悲しくてやりきれない」

 

まさにこれです。

 

コトリンゴさんが優しく歌う映画主題歌の通りです。

 

やりきれない。

 

それに尽きるんです。

 

でも当時の人は、それが当たり前だった。

 

好きじゃない人と結婚することも、食卓を囲んで食事をすることも、戦争で命が失われることも。

 

ツイッターでフォローさせていただいている、82歳のミゾイキクコさんという方がいらっしゃいます。

 

普段から心に刺さるツイートばかりで大好きなのですが、この映画についてもコメントされていました(正確に言うと、原作の漫画について)

 

 

「(映画で皆さんが絶賛しているほど)とくべつなものをかんじなかった。期待が大きかったからか。その程度の経験をしてるからか」

 

 

この言葉、ほんとうに重かった。その当時を生きていた方にしてみれば、この映画で描かれていることは決して特別なことではなく当たり前のこと。言い換えれば、それほどリアルに当時の日常を描けているということなのかもしれませんが。

 

私は号泣できませんでした。

 

悲しくてやりきれなかったから。

 

やりきれなくて、歯をくいしばって見ることしかできなかった。

 

そして日常に戻った時、 今この瞬間を、当たり前に生きている自分に考えさせられました。

 

 

安易な戦争映画ではなく、この世界の片隅で、まっすぐに正直に当時を生きていた人たちを穏やかな絵と、猛烈にパキパキ変わる展開のスピード感で見 せつける、すさまじいアニメーション映画です。

 

 

まだ、胸がくるしい。

 

 

 

 監督
片渕須直
原作
こうの史代
脚本
片渕須直
音楽
コトリンゴ

キャスト
のん

細谷佳正

稲葉菜月

 

 

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★ 4.7点

 

SUUMOのCM「最後の上映会篇」

 

 

 先日「ローグワン」を観に行った際に、このCMがついていました。あまりに内容が良くて、涙が溢れてしまいました。

 

CMは引越し前夜、荷造りを終えた女性が、寂しそうに部屋に座っているところから始まります。

 

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すると突然、思い出の上映会が始まります。

  

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これ、まさにCM版「ニューシネマパラダイス」みたいなんですよね。涙腺にかなりきました。自分も引越しの経験は何度かありますが、引越し前夜や当日って、今までの思い出がよみがえって、すごく感傷的になりますよね。

 

その気分を、1人の女性(大学生?看護の専門学校生かな)を主人公として、上映会方式で見事に表現していきます。

 

この上映会、思い出をただのスクリーンに映すのではなく、壁やカーテン、マンションに映していきます。

 

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(この辺なんて、 まさにニューシネマパラダイス!!)

 

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このセンス最高、というか絶対作った人、映画好きだと思います。

 

新生活が始まり、料理や洗濯にテンパり、恋人ができ、別れも経験し、勉強も頑張 り、暑い日も寒い日もどんなときでも部屋はそこにあって…。

 

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(この映像のつなぎ合わせの秒数が絶妙で、涙を誘います。この速さ、素晴らしい…)

 

またナレーションを部屋自体が言っているという設定も、泣かせますよね。

 

そこでバックに流れてくるのが「なごり雪」。曲選、最高です。

 

歌っているのは、イルカさんではなくて、湯川潮音さん。昔に一度だけCDを借りたことがあったような気がしていて、儚く零れ落ちそうな歌声が、涙を誘います。

 

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 主演の森川葵さんも思い出をかみしめる演技がすごく良いです。

 

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部屋に頭下げたくなる気持ち、分かるなぁ。住んでる時は、この気持ち分かんないんだけど。

 

旅立つときや新しいスタートの時に見返したくなる、素晴らしいCMです。1分30秒版もありますが、個人的には1分版の方がよくまとまっていて好きですね。

 

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SUUMOはキャラが先行してますが、意外とCMも良いんです。

 

 

このCMとかも好きだなぁ。

 

こちらも良ければぜひ。