「怒り」を観ました。映画がこっちを潰しにくる。
八王子で起きた凄惨(せいさん)な殺人事件の現場には「怒」の血文字が残され、事件から1年が経過しても未解決のままだった。洋平(渡辺謙)と娘 の愛子(宮崎あおい)が暮らす千葉の漁港で田代(松山ケンイチ)と名乗る青年が働き始め、やがて彼は愛子と恋仲になる。洋平は娘の幸せを願うも前 歴不詳の田代の素性に不安を抱いていた折り、ニュースで報じられる八王子の殺人事件の続報に目が留まり……。(シネマトゥデイより)
とんでもないものを、観てしまった。
観終わった後、まず出てきたのはこの感情でした。
映画の出来が悪かったとかではありません。
良い悪いでいえば、完全に「良」です。
ただ、スクリーンから伝わるとてつもない熱量に、こちら側がやられそうになりました。
パンフレットに載っていた高畑充希さんの言葉。
「映画がこっちを潰しにくる」
まさに、これなんです。
心をぐちゃぐちゃにされます。
生半可な気持ちで見てられません。
正直、仕事帰りに観るのはキツイと思います。
体調が良いときに、休日に1人で観るのをオススメします。
でも、絶対に観て後悔しない映画、それが本作です。
まずすさまじいのが、キャストの激アツ演技。
渡辺謙、宮崎あおい、松山ケンイチ、広瀬すず、妻夫木聡、綾野剛、森山未来と、主要キャストだけでこの並び。豪華すぎます。
このキャスト1人1人の演技が、熱いんです。
「役に魂が宿っている」
皆さんの演技を見ていて、そう感じました。
特にすごかったのは、渡辺謙さんですね。
背中であそこまで演技ができる俳優さんは、今の日本にはいないんじゃないでしょうか。
あと個人的には、高畑充希さんの演技がすごくよかった。
出演時間はわずかなんですが、なんだろう、すごかった。
もしかしたら、あそこで一番泣いたかもしれない。
妻夫木さんに真相を語る時の表情、セリフの言い回し…
完全に何かが憑依していた高畑さんに、一気に惚れてしまいました。
その他の方々の演技も、相当追い込んでるな…というのがひしひしと伝わってきて、2Dなのに、3Dや4DX、IMAXを見ているかのような圧がありましたね。
この映画のタイトルは「怒り」です。
喜怒哀楽の「怒」です。
この「怒」がいかに厄介な感情かが、映画を観ているとすごく伝わってきます。
喜には「嬉しい」、哀には「哀しい」、楽には「楽しい」という形容詞があり、それらの表情をイメージすることは簡単です。
でも、「怒」には形容詞がない。
「怒った」とか、「腹が立つ」とか、動詞ばかりが浮かびます。
きっと「怒り」という感情は表情ではなく「動き」のイメージが強いんです。
物を投げたり、人を殴ったり、喧嘩したり、殺人を犯したり…。
でも普段、それらの動きをするかというと、多くの場合、私たちはそれを我慢します。「怒り」の衝動をおさえるわけです。
でもそれってめちゃめちゃ苦しいわけで、そういうときって、心がぐちゃぐちゃするし、何とも言えない表情になりますよね。
この感覚を、キャスト全員が演じているんです。
だから、すごいんです。
彼らの演技だけでも見ごたえがありすぎて、頭がクラクラしました。
また、全編に漂う緊張感がすごい。
李監督も「全シーン、クライマックスのつもりで撮った」と、インタビューでおっしゃってましたが、まさにその通り。
カット割り、カメラワーク、編集、すべてがじっくりたっぷりで、ピーンと張りつめたような緊張感が、2時間22分ずっと続きます。
さらに坂本龍一さんによる壮大な劇伴。
「バベル」を彷彿とさせるその音楽は、観る者の心をえぐり、癒します。
真実が明らかになり、各エピソードと音楽で紡がれていくクライマックスは圧巻で、鳥肌と涙が止まりませんでした。
軸として、「八王子夫婦殺人事件の犯人は誰か」というものがあるのですが、きっとそこが主題ではありません。
八王子の事件の犯人の報道によって、いろんな人々が疑心暗鬼になり、愛する人を信じたいけど疑って、登場人物たちが「怒り」を抱いていく。そんな 「人間の感情」、まさに「怒り」を描いたドラマなんです。
同棲したての綾野さんと妻夫木さんの会話のシーン。
「家にあるもん盗むとかしたら、俺、遠慮なく通報するよ」
「…」
「疑ってるんだぞ俺、お前のこと。なんか言えよ」
「…疑ってるんじゃなくて、信じたいんだろ。分かったよ。信じてくれてありがとう」
胸にグサリ、と刺さりました。
なぜ「怒り」の感情が生まれるのか。
それは、相手を信じたいから。
信じたいけど、もしかしたら犯人なんじゃないか。信じたいけど、もしかしたら…。
この気持ちのモヤモヤが、「怒り」につながっていく。
人間の気持ちの複雑さに、キリキリと心が締め付けられました。
この作品をリアルタイムで観れて、本当に良かったです。
劇中には普遍的な要素もたくさんありますが、この作品の描いている「今感」は、2016年の今しか体験できない気がします。
圧巻の2時間22分、是非劇場でご堪能ください。
やっぱり、ラストに妻夫木聡が泣く映画には、ハズレなし!
キャスト
渡辺謙
森山未來
松山ケンイチ
綾野剛
広瀬すず
佐久本宝
ピエール瀧
三浦貴大
高畑充希
原日出子
池脇千鶴
宮崎あおい
妻夫木聡
★4.7点
「君の名は。」を観ました。日本アニメに新たに加わったマスターピース的作品。
1,000年に1度のすい星来訪が、1か月後に迫る日本。山々に囲まれた田舎町に住む女子高生の三葉は、町長である父の選挙運動や、家系の神社の 風習などに鬱屈(うっくつ)していた。それゆえに都会への憧れを強く持っていたが、ある日彼女は自分が都会に暮らしている少年になった夢を見る。 夢では東京での生活を楽しみながらも、その不思議な感覚に困惑する三葉。一方、東京在住の男子高校生・瀧も自分が田舎町に生活する少女になった夢 を見る。やがて、その奇妙な夢を通じて彼らは引き合うようになっていくが……。(シネマトゥデイより)
まさかの「風立ちぬ」超えで、
大ヒット街道を驀進している「君の名は。」
もしかすると、200億を超えるかもしれないという、今年一番のすさまじい大ヒットとなっています。
完全に社会現象ですね、これは。
数字として結果を残しているのは一目瞭然ですが、作品のクオリティもすばらしかったです。
クオリティも高くて、大ヒットする。
これはもう最強ですね。
名作揃いの日本アニメ作品に、新たなマスターピースが加わりました。
まず目を引くのは、風景や背景の絵の綺麗さ。
これは他のアニメ作品と比べても圧倒的なんじゃないでしょうか。
正直、アニメは素人ですが、素人目に見てもタッチが相当繊細で、雪や雨の描かれ方などは、「実写映画よりも実写っぽい」という不思議な感覚になりました。
特に印象に残っているのは、東京の街の描かれ方です。
瀧が暮らす東京は、とても美しかった。
それは嘘をついて東京を綺麗に見せているわけではなくて、東京にもこんなに良いところがいっぱいあるんだよという感じです。
スマホを見たり、矢のように歩いてくる人にイライラしたり、いかに自分が普段、東京という街をちゃんと見ていないのかとても反省しました。
東京にもこんな綺麗な風景があったんですね。
この景色や風景を見るだけでも、観に行く価値があると思います。
さらに良かったのが、ストーリーの紡がれ方。
あまり見たことない展開で、目から鱗でした。
いや正確に言うと、目から涙でした。
ネタバレは避けますが、
主人公の瀧や三葉は劇中で涙を流します。
でも、その理由が分からない。
本人たちもなぜ泣いているのか分からない。
この映画は、まさにこれなんです。
なぜか分からないけど、ぽろぽろ泣けてくる。
涙が何粒も頬をつたいます。
ストーリー展開は割とSF的で、正直細かいところまでは理解できなかったりするんですが、そんなことを理論づけしなくても別に良くて、でも、なんか泣けてくるんです。
これが本当に不思議でした。
青春映画であり、ラブストーリーであり、SF映画であり、人間ドラマであり、社会派ドラマでもある。
こんないっぱいの要素をはらんだ映画を観たのは久しぶりです。
アニメでは、もしかしたら初めてかもしれない。
さらにこの全編を彩る大きな要素の1つが、RADWINPSの音楽。
これがまぁすこぶる良くて、鳥肌ものでした。
音楽と映像のつながりがこれほどリンクしたアニメを、これまで僕は見たことがありません。
「前前前世」のシーンもスピーディーで素晴らしいんですが、個人的に好きだったのはラストの「なんでもないや」。
ラストシーンで青空をとらえて、絶妙なタイミングでカットイン。これまでたまっていたモヤモヤがとれて、涙が溢れました。
余韻がすごくあって、エンドロールもとても短く感じましたね。
それ以外の音楽もすごく良くて、映画の内容に寄り添っていて、本当に心地よかったなぁ。
サントラももちろん購入いたしました。
もしかすると、この作品がダイレクトに響くのは、10代20代かもしれません。
やっぱり甘酸っぱい展開は多いし、青春映画です。
でもこれだけのヒットを見ていると、そんなものは関係なくて、その層以外の人たちも観に来ている。
映画って生きていくのに絶対必要なものじゃないけど、社会全体が1本の映画に注目し、盛り上がっている。
それってやっぱりすごいことだし、感動的です。
みんながつながってるんだなって思います。
やっぱり映画っていいなぁ、と心の底から思います。
新海さんとは、実は今まであまり相性が良くなかったんですが、今作ではビッタリはまりました。
今後の作品も楽しみです。
「君の名は。」、必見です。
原作・脚本・監督: 新海誠
作画監督: 安藤雅司
キャラクターデザイン: 田中将賀
音楽: RADWIMPS
キャスト
神木隆之介
上白石萌音
成田凌
悠木碧
島崎信長
石川界人
谷花音
長澤まさみ
市原悦子
★ 4.5点
星野源9枚目のシングル「恋」が良すぎるという話。
10月5日(水)発売
星野源9枚目のシングル「恋」
ついに、ついに、
本日発売となりました。
いろんなテレビ番組、雑誌やラジオで、
めちゃくちゃ取り上げられていましたね。
「SUN」の時は正直ここまでじゃなかった気がするから、やっぱり売れたんだなーと。
源さん、売れすぎ!
本日が発売日ではありますが、予約注文していた私は、フラゲ日の昨日、4日に受け取りました。
源さんのCDやBlu-rayを購入した時はいつもですが、ほんとにワクワクして、テンションがぶち上がります。
Amazonさんの箱を開けると、CDが登場!
やはりテンションが上がります。
できればCDショップで買いたいんですが、帰るまでにお店がなくて、いつもAmazonさんに頼ってます。すみません。
でも今回はAmazonでも、早期購入者特典が!!
ニセさん!!!!
表情、やばすぎるよ!!!
このファイルには、テンション上がりました。
普通ビジュアルのもいいけど、ニセさんのもいいです。
で、いざCDを見てみると、
まー、ニセさんの多いこと、多いこと!
ここにも。
ここにも。
このニセさんオーラ出過ぎ。
ニセさん、出世したなぁ!
今回収録されているのは、全4曲。
全曲本当に最高です。
永久に聞けます。
ここからは少しだけ、
感想を書いてみたいと思います。
①「恋」
言わずもがな、TBSドラマ「逃げ恥」の主題歌。ラジオで流れた時から大ファンで、聞けば聞くほど味が出てきます。特に2番のメロ、好きですね。やっぱり二胡とマリンバの効果がすごくて、オリエンタルな空気感も出ながら、でもベースやドラムはめっちゃタイトで、源さんのこれまでのイズムがぎゅっと凝縮されたような1曲です。細野晴臣さんやSAKEROCKへのオマージュがたっぷり。最高。
②「Drinking Dance」
曲名の通り、とにかく踊りまくりたくなる1曲。何か70年代のディスコみたいな、ミラーボール回ってて、みんなお酒飲んでて、あー!楽しい!みたいな感じ。このアルバムの中では、1番ラクーっに聞ける。いやでも、曲中全部裏声っていうのは、やっぱりすごい。
③「Continues」
泣きました。涙あふれました。超いい歌です。
全曲の中で、一番メッセージ性が強いというか、熱い想いが伝わってきました。とにかくこの曲を聴いていると、「顔を上げなきゃ」ってなる。下を向いてちゃダメ、前に進んでいこうよって、源さんに後押しされる。コンテニューし続けることって大変だけど、大切なんだよなぁ。
そして、サビで入るバックコーラス陣…。
メンバー最高じゃねぇか!
RGさんありがとう!!
④「雨音(House ver.)」
毎度おなじみのHouse verですが、今回は、House verの領域を超えてきてました。聴いていると、雨が降ってる情景がすごく浮かんでくるし、アコギなんだけど、リズムが電子ドラム?で、なんかそのアンバランス感がよくて。アウトロの電子ドラムの連打と「ズレ」がとてつもなく心地よいです。
全4曲、お腹いっぱいです。名曲ぞろい。
しばらくはエンドレスリピートになりますね、これは。
そして、忘れちゃならんのが、
初回限定盤特典DVD「恋ビデオ」
早速、昨日拝見いたしましたが、これまでの特典DVDの中では、一番笑いました。笑
「ハートブレイクウォーターホテル」
「ニセはメモを取らないから」
など、数々の名言が生まれ、
見応え十分でした。
それに加えて、間に挟まれる、
メトロックのライブ映像。!
これがまた最高です。
「SUN」
「桜の森」
「時よ」
の3曲ですが、特に「桜の森」が好きでした。
あのノリ、会場の一体感、あーあの場にいたかった・・・。あとやっぱり、ハマ・オカモトさん最高だわ。
星野源、最新シングル「恋」、
買って損なしの名作シングルでございます。
ちなみにブログタイトルも「恋」からとっています。
「ひとりを越えてゆけ」
漢字は変えてますが、
やっぱり素敵な言葉です。
今まで生きてきて、音楽作品の新作にここまでテンションが上がるアーティストはいなかったなぁ。
しみじみ。
源さん、ありがとう!
「ハドソン川の奇跡」を観ました。イーストウッド、円熟の極み。
2009年1月15日、真冬のニューヨークで、安全第一がモットーのベテラン操縦士サレンバーガー機長(トム・ハンクス)は、いつものように操縦席へ向かう。飛行機は無事に離陸したものの、マンハッタンの上空わずか850メートルという低空地点で急にエンジンが停止してしまう。このまま墜落すれば、乗客はおろか、ニューヨーク市民にも甚大な被害が及ぶ状況で彼が下した決断は、ハドソン川への着水だった。(シネマトゥデイより)
クリント・イーストウッド監督、御年86歳。
毎度毎度、
なぜここまでの名作を世に送り出せるのか。
正直、驚きしかありません。
本当に素晴らしかった。
円熟の極みです。
86年という年月を重ねてきたからこそ出せる味というか、演出、映像のつなぎ方、色合いなど全てに無駄がありません。
いや、86年も生きてないやつが何を偉そうにという話なんですが、本当に素晴らしい映画で、見終わった後、胸がいっぱいになりました。
この事件のことは、知っています。
日本でもたくさん報道されていました。
白ひげの人の良さそうなおじさんが、飛行機を川に不時着させて人々を救った、くらいの記憶はありました。
でも、そこはさすがのイーストウッド。
アンビリバボーの最後のエピソード的な
誰もが泣けるお涙頂戴ものには仕上げません。
ちなみに、アンビリバボーは大好きです。
物語の核になるのは、2つ。
・不時着水の機長の判断は、正しかったのか。
・突然、国の英雄に祭り上げられてしまう恐ろしさ。
トム・ハンクスはほんとに苦悩します。
悩む悩む。
オープニングから、早速、悩んでます。
鳥が突っ込み、エンジンが2つとも停止。
そして、不時着水。
不時着水で助かる確率はかなり低い。
自殺行為にも近い。
空港に戻れたんじゃないの?
調査委員会が追及。
デモマシーンで検証すると、
空港に戻れたという結果が出る。
「人々を救った英雄」と、「人々を危険な目に遭わせた悪人」の間を、行ったり来たりする恐怖。
果たして自分の判断は、正しかったのか?
自分がもしその立場にいたら、確かに夜も眠れないだろうな思います。
ここの人間ドラマだけでも、トム・ハンクス、アーロン・エッカート(素晴らしかった!)他、役者の演技が本当に素晴らしく、相当な見応えがあります。
ここまで読んでいただくと、ちょっと地味な印象を持たれるかもしれませんが、どっこい、映像のつなぎ方、ストーリーの持っていき方が、とてつもなくうまく、全く飽きません。
不時着水のシーンは、視点を変えて、劇中で何回か描かれますが、そのシーンのハラハラ感たるや、すごいです。
手に汗、握ります。
もちろん全員助かることは知っているし、結果はわかっているんだけど、これ大丈夫なの…と、心臓のドキドキが止まりません。
映画館の座席と、飛行機の座席ってなんかリンクするところがあるのか、自分もその飛行機に乗っているような感覚になってくるんですよね。
最後の調査委員会との戦いのところだって、良質な法廷ドラマを見ているみたいで、そう来るか!って感じだったし。
この辺の映像のつなぎ方は、さすがというか、
イーストウッドの円熟の極みですね。
あと、飛行機が不時着水してからも意外と大変だったんだと驚きました。ニュース見てるだけだと、分からないです。
冬の1月。
そんな時期に川に不時着水したら寒すぎる。
ここで助けに向かうのが、船舶関係の人たちや沿岸警備隊の人たち。
この人たちの動きの早さ、「何としても助けなければならない」という真っ直ぐな気持ち。
見ていて、涙が出てきました。
「良いニュースがないからな。特に飛行機関連では」
同時多発テロがどんなものだったのか、日本人の僕にはきっとわかりません。
ですが、彼が英雄になっていく過程を見ていると、アメリカ人にとってこのニュースが、いかに印象的な事件だったのかは伝わってきました。
しかもこれで96分。
脱帽です。
見逃し厳禁の傑作アメリカ映画。
劇場でぜひ。
監督: クリント・イーストウッド
脚本: トッド・コマーニキ
トム・ハンクス
アーロン・エッカート
ローラ・リニー
ジェフ・コーバー
オータム・リーサー
サム・ハンティントン
クリス・バウアー
★4.7点
MV公開!星野源「恋」【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】
いやー、ついに公開されました。
10月5日発売
星野源 9th シングル「恋」
【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】
率直な感想…
かっこよすぎ!
シンプルで、センスよすぎ!
なんなんだよ、このMVは。。。
最高だよ、源太!!
なんていうか、「ミュージックビデオ」っていう言い方が本当に正しいというか、これぞMV!って感じ。
ストーリーとかそういうのじゃなくて、側とか魅せ方で、かっこいいみたいな。
SUNの時もそうだったけど、煌びやかで、ファッションや色使い、ビジュアルにもすごく気を使ってるんだろうなという、そこらへんのセンスがとてつもないです。
もちろん曲の素晴らしさは、言わずもがななんですが。
モノクロに塗られた円形テーブルが、
ぐるりと回り、その上で歌う源さん、
演奏するバンドメンバー、踊るダンサー。
シンプルな構成なんですが、見ていて全く飽きない!
なんなんだこれは!永遠に見ていられるぞ!!
この回るテーブルと楽器を遠近法で見せるところとか、大好き。
この上で踊るか!っていう。
あと途中のダンスも、「時よ」っぽくていいですねー。
完コピしたくなるレベルです。
くねくねしてる。
さらに、そっからエレキギターに持ち変えるとこも素敵。
そして、
チラチラ映るハマ・オカモトさん!
「Crazy Crazy」でも映ってましたが、こちらでも!ベース、よすぎです。かっけええええ。
そして、
毎回差し込まれる特典DVD予告編。
今回は、特に楽しみですね。
なんてったって、この人が石垣島に行くから!!
えらい遠出だな!笑
石垣島行ってからは、もう髪の毛関係ない感じやないか!
あ〜早く見たい。
しかも、メトロックの映像も入るだと…
見たすぎるぜ!!!
恋ビデオ、期待してます。
最後は黄色い家具が運び込まれて、ぐるぐる!
しかも、一人になったり、ダンサーだけになったり、バンド編成だけになったり。
ドラムの音に合わせて、映像がパキパキ変わっていくのが、もうたまりません。
画面の切り替わりが、ここまで音楽と連動しているのはすごい!
と思ったら、クレーンを使って、なめるようなカメラワークもあるという、もう最高かよ!
お腹いっぱいだー。
早くCD届けー!
ひとりを越えてゆけ!
「スーサイド・スクワッド」を観ました。設定やビジュアルは奇抜だが、ストーリーは大道!
<ストーリー>
世界崩壊の危機が到来。政府は、最強のスナイパーであるデッドショット(ウィル・スミス)や、ジョーカー(ジャレッド・レトー)に夢中のハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)ら、服役中の悪党たちによる特殊部隊“スーサイド・スクワッド”を結成する。命令に背いた者、任務に失敗した者には、自爆装置が作動するという状況で、寄せ集めの悪党たちが戦いに挑む。(シネマトゥデイより)
予告編が神がかっていて、
絶対観に行こうと決めていた本作。
Queenの歌に合わせて、つながれた映像、
完璧すぎて、見たとき鳥肌たちました。
…なんだけど、この予告編が良すぎてなのか、
本編はうーんっ、という声が多いんですよね。
ただ私、そんな声には目もくれず、
観に行ってきました。
結論を言いますと、本作、
思っていた以上に楽しめました!
①キャラクターが魅力的!
「スーサイド・スクワッド」とは、決死部隊という意味らしく、極悪犯集団がチーム一丸となって、決死部隊として敵を倒しにいくわけです。
まさに悪を持って、悪を制す。
その集団のキャラクター、とても魅力的で、見ているだけでワクワクしました。
彼とか、
彼とか、
彼とか、
彼とか、
彼女とか…
でも、
やっぱり一番印象に残るのは、この方ですね。
ハーレイクイン!
日本では宣伝の仕方も、
彼女を全面に押したものでした。
それくらいキャラクターとしては濃いですね。
もともと精神科医だったんだけど、ジョーカーに洗脳されて、頭がぶっ飛んじゃって、ジョーカーの女になるという可哀想な経歴です。
彼女のセクシーさはすごいし、
演じたマーゴット・ロビーもあっぱれです。
あと、ウィル・スミスが演じた百発百中の狙撃手、デッドショットもかっこよすぎ!
弾は全部当たるし、
腕を伸ばして撃つ銃がくそかっこよかった。
あとジョーカーが仲間だと思ってる人も多いかもしれませんが、今回ジョーカーは仲間ではなくて、ハーレイ・クインを助けに、ちょこちょこ出てくるだけです。
ただ、ジョーカーを演じていたジャレッド・レトもさすがの演技でしたね。鬼気迫るものがありました。
②音楽が良い!
ところどころで使われている音楽が、
映画とマッチしていて、すごくよかったです。
最近発売されたCDは、世界チャートを席巻しているんだとか。
個人的には、オープニングのところで、
The Animalsの「House of the Rising Sun 」が流れて、「クーッ!センス良いっ…」としびれました。
この曲、好きなんだよなー。
③ストーリーに裏切りがない!
次、そう来る!?みたいな裏切りを随所に盛り込んでくる映画が最近多いですが、この映画は、こうなるかな〜、と思った通りに大体進みます。
設定や、ビジュアルは奇抜やのに、
ストーリーは、大道!
ってな感じ。
敵に関しては、「あっ、そいつが敵なの!?」っていう感じなんですが、それ以外は、ほんとにベタベタ。
でも、それがなんか憎めない。
バトルのシーンでも、ここでスロー使うかなーって思ってたら、「やっぱりスローや〜!」っていう感じ。
ここら辺が、観ていて気持ちよかった。
ただ個人的には、少し各キャラクターを掘り下げすぎてたかな〜とも思いました。DCコミックものだから仕方ないかとは思うのだけど。
「ゴースト・バスターズ」のリブート版くらいライトに突き進んで、1時間30分くらいでまとめてくれたら、もっと見やすかったかなー。
とはいえ、全然、観てられます。
一言で表すならば、
コーラとポップコーンが似合う、クールでかっこいい決死集団映画!
…にしても、
ヘリがバンバン墜落するのに、
みんな死ななすぎね。。。
潔いぜ!
★3.2点
監督
デビッド・エアー
キャスト
ウィル・スミス
ジャレッド・レト
マーゴット・ロビー
ジョエル・キナマン
ビオラ・デイビス
「ライバルは、1964年」(CM)
本日紹介するのは、ACジャパンのCMです。
いろいろ賛否はあるみたいですが、
僕は完全に「賛」です。
星野源さん好きなら知っている方も多いかと思いますが、
とりあえず、見てみてください。
やはり何度見ても、良いですね。
オリンピックが開かれる、
2020年に向けて製作されたこのCM。
ナレーションは星野源
バックのBGMも星野源
源さん一色のCMですが、
何度見ても、すごく元気をもらいます。
そのナレーションや音楽と共に映し出されるのは、1964年、高度成長時代の日本で暮らす、笑顔の人たち。
そして、源さんが敬愛する植木等も。
インターネット、スマホ、ゲームなど、何もなかった時代なのに、みんな今の私たちより笑ってるような気がするのは、僕だけでしょうか。
ナレーションの源さんは、言います。
「あの頃の日本人に、笑顔で負けるな」
「見る夢の大きさで、負けるな」
「人を思いやる気持ちで、負けるな」
「暮らしの豊かやだけでなく、こころの豊かさでも、ぜったい負けるな」
決して、勝ち負けで測れるものじゃないだろうけど、でも、この気持ちってすごく大切なことだと思うし、何より、このひたむきな明るさって、今なくしがちな気がします。
1964年の人たちがうらやましがるような、
毎日を過ごさないと、もったいない!
あの時のオリンピックがまたやってくるんだよ!
そんなエールを送られている気がして、
何度見ても、すんごく心に響きます。
ライバルは、1964年。
かかってこい!
2020年、負けないぜ。